「ひがしまち街角広場」のあゆみ

「ニュータウンの中には、みんなが何となくふらっと集まって喋れる、ゆっくり過ごせる場所はありませんでした。そういう場所が欲しいなと思ってたんですけど、なかなかそういう場所を確保することができなかったんです」。「街角広場」は、地域のこのような切実な思いから生まれた場所です。

「街角広場」は千里ニュータウンの一住区である新千里東町(1966年入居開始)の近隣センターで運営しています。近隣センターというのは、人々が歩いて日常生活を送ることができるようにするため、日用品を扱うお店や公衆浴場、銀行などが営業する地域の核として、千里ニュータウンのそれぞれの住区に計画された場所ですが、年月が経過し、モータリゼーションや住戸への風呂場の普及といった生活環境が変化するにつれて、次第に空き店舗が目立つようになっていきました。

2000年、新千里東町が国土交通省の「歩いて暮らせるまちづくり事業」のモデルプロジェクトの対象地区に選定されました。この事業で行われたワークショップで「近隣センターを生活サービス・交流拠点へ」という提案がなされ、これを受けて豊中市の社会実験として「街角広場」の運営が始まりました。当初は社会実験として半年間のみ運営される予定でしたが、社会実験が終了する頃になると「運営を続けて欲しい」という声があがってきたため、この声に応えて社会実験終了後も運営を続けることになりました。社会実験期間中は豊中市から財政的な支援を受けていましたが、これ以降は補助金を受けない「自主運営」を行っています。

2006年春、それまで運営していた店舗の利用契約期限が切れることになりました。運営のあり方について話し合った結果、「近隣センターで運営しないのなら「街角広場」の意味がない」という強い考えから、近隣センターの他の空き店舗に移転し、運営が続けることとなりました。